実家じまいの進め方|遺品整理・残置物撤去で知っておくべきこと
近年、親の他界や介護施設への入居をきっかけに、実家の片付けや処分を検討される方が増えています。長年住み慣れた家には思い出の品々が溢れ、何から手をつければよいのか分からず途方に暮れてしまう方も少なくありません。
特に親が急逝した場合、悲しみの中で相続手続きと並行して実家の整理を進めなければならず、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。また、遠方に住んでいる場合は、何度も現地に足を運ぶことが難しく、作業が長期化してしまうケースも見られます。
本記事では、実家じまいの基本的な流れと、遺品整理・残置物撤去を進める上でのポイント、そして業者選びの注意点について、詳しく解説します。
実家じまいとは
実家じまいとは、親が亡くなった後や施設に入居した後に、実家を片付け、売却や賃貸、解体などの形で処分することを指します。単なる引っ越しとは異なり、 数十年分の荷物や思い出の品の整理、不動産の処分、各種手続きなど、多岐にわたる作業が必要となります。
最近は、高齢化社会の進展に伴い、実家じまいを行う方が増加しています。特に子世代が遠方に住んでいるケースでは、定期的に実家に通うことが難しく、作業が進まないという悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。
実家じまいの基本的な流れ

実家じまいは、大きく分けて以下の手順で進めていきます。ご自身で手続きを進めるのが困難な場合は、自治体の相談窓口、行政書士などに相談してみましょう。
1. 相続人の確定と遺産分割協議
まず、誰が相続人となるのかを確定し、遺産をどのように分割するかを話し合います。遺言書がある場合はその内容に従いますが、無い場合は相続人全員で協議を行い、合意形成の必要があります。実家の処分方法についても、この段階で 相続人の間で合意を得ておくことが重要です。
2. 遺品整理・残置物の仕分け
相続の方針が決まったら、実家にある荷物の仕分けを行います。この段階では以下のように分類すると作業がスムーズです。
貴重品・重要書類:現金、通帳、印鑑、契約書類、権利証など
形見として残すもの:写真、手紙、思い出の品など
リサイクル・売却できるもの:家電、家具、骨董品、貴金属など
処分するもの:上記以外の日用品、衣類、雑貨など
この仕分け作業は最も時間と労力がかかる部分です。実際は、すべてのものに目を通して、仕分けするのは難しいので、 思い当たる貴重品や形見など重要な物のみを探し出すのが現実的です。また、遠方に住んでいる場合や、物量が多い場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。
3. 残置物の撤去・処分
ある程度仕分けが完了したら、不要な物を撤去・処分します。大型家具や家電、大量の日用品などは個人で処分するのが困難なため、専門業者に依頼するのが一般的です。
不動産を売却、賃貸、解体するにしても、遺品整理や残置物の撤去は必ず必要になる作業です。一人ですべての片付けをするのは、時間と労力がかかり、できそうで意外とできないのが実情です。実際、地方の平均的な一軒家の残置物をすべて片付ける場合、専門業者でも3~4人が中型トラック2台を使って2~3日かかることも珍しくありません。
これだけの作業量を個人で行うことの負担は計り知れず、特に遠方に住んでいる場合や、仕事や家庭の都合で時間が取れない場合は、専門業者への依頼を検討することをお勧めします。
また、業者によっては買取の対応ができる場合がありますので、業者に依頼する時は買取の可否も確認してみましょう。
4. 清掃・原状回復
残置物を撤去した後は、室内の清掃を行います。売却や賃貸に出す場合は、ハウスクリーニングを行い、必要に応じて簡易的なリフォームを実施することもあります。
5. 不動産の処分
最後に、実家の売却、賃貸、または解体を行います。不動産会社に相談し、最適な方法を選択しましょう。実際は、実家の相続人が決まった段階で、不動産会社に相談し、実家をどうするのかを検討する流れになることが多いと思います。
遺品整理・残置物撤去における重要なポイント

実家じまいの中でも、特に遺品整理と残置物撤去は専門的な知識とマンパワーが必要な作業です。ここでは、押さえておくべき重要なポイントをご説明します。
貴重品の見落としに注意
遺品整理で最も注意すべきは、貴重品や重要書類の見落としです。タンスの奥、押し入れの中、仏壇の引き出しなど、予想外の場所に現金や通帳、貴金属が保管されているケースがあります。専門業者に依頼する場合も、作業前に貴重品の確認を丁寧に行い、作業中に発見された貴重品もしっかり報告してくれる業者を選ぶことが大切です。
思い出の品の取り扱い
写真や手紙、趣味の品など、金銭的価値はなくても思い出が詰まった品々の取り扱いには慎重さが求められます。後から「あれは残しておけばよかった」と後悔しないよう、相続人の間で事前に十分に話し合っておきましょう。一方で、思い入れがあるからといって、多くの物を残してしまうと、遺品整理・残置物撤去の意味がなくなってしまいますので、残すものと処分するものの線引きが重要です。
適正な処分
家庭から出る不用品・廃棄物は、適正な処理が必要です。不法投棄や不適切な処分は、依頼主にも責任が及ぶ可能性があります。後述する業者選びのポイントを参考に、信頼できる業者に依頼しましょう。
業者選びで最も重要なポイント:許可の確認
遺品整理や残置物撤去を業者に依頼する際、最も重要なのが「一般廃棄物収集運搬の許可」の確認です。実はこの点を知らずに業者を選び、トラブルに発展するケースが少なくありません。
一般廃棄物収集運搬業の許可が必須!産業廃棄物収集運搬・古物商許可は不可
家庭から出る不用品は「(家庭系)一般廃棄物」に分類されます。この一般廃棄物を運搬できるのは、ご実家のある市区町村から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けた業者のみです。
例えば、新潟県村上市にある実家の片付けを依頼する場合、村上市から許可を受けた業者でなければ、廃棄物を運搬することができません。
また、産業廃棄物収集運搬や古物商の許可では運搬できませんので、業者が適切な許可を保有しているかを必ず確認しましょう。
NG例
✖片づけ業として、片づけ業者が排出した廃棄物だから、産業廃棄物収集運搬の許可で良い
⇒片付け業務を始める前に、すでに不用品・廃棄物として存在しているので、遺品の持ち主が排出者です。したがって、(家庭系)一般廃棄物になります。
✖残置物をすべて買い取るので、古物商の許可で良い
⇒無価値の廃棄物を有価物として買い取ることはできません。不用品・廃棄物は廃棄物として扱う必要があるので、廃棄物の収集運搬の許可が必要です。
諸手続きの窓口・整理・積み込み作業と運搬業務の違い
ここで注意が必要なのは、「諸手続き・問い合わせの窓口対応や整理・積み込み作業」などの周辺業務と「運搬・処分」は別物だということです。
- 諸手続き・問い合わせの窓口対応や整理・積み込み などの周辺業務 ⇒ 一般廃棄物収集運搬の許可がない業者でも可能
- 廃棄物の運搬・処分 ⇒ 一般廃棄物収集運搬・処分の許可業者のみ可能
そのため、全国展開している遺品整理業者・片づけ業者の中には、諸手続きの窓口や整理・積み込み作業は行うものの、実際の廃棄物の運搬・処分は地域の許可業者に委託しているケースがあります。この場合、仲介手数料が発生し費用が割高になることがあります。
許可業者に直接依頼するメリット
実家のある地域で許可を持つ業者に直接依頼すれば、仲介業者を挟まないため費用を抑えられるだけでなく、 地域の事情に詳しく、柔軟な対応が期待できます。
業者を選ぶ際は、必ず「一般廃棄物収集運搬業の許可」を持っているか確認しましょう。各市区町村のホームページ等に許可業者が公表されていますので確認してみてください。不明な場合は、市区町村や業者に直接確認することをお勧めします。
よくあるトラブルと対策

実家じまいでは、様々なトラブルが発生する可能性があります。事前に知っておくことで、トラブルを回避できます。
トラブル1:高額請求
「作業後に当初の見積もりより大幅に高い金額を請求された」というトラブルは後を絶ちません。
対策
不用品・廃棄物の回収は、重量ベース、コンテナの数量ベース等で見積もりを算出することが多くあります。回収物の量によって、処分料金が変わるため、業者も正確な金額を案内することが難しいです。必ず事前に現地で見積もりを取り、追加費用が発生する条件を明確にしておきましょう。 書面での見積書を受け取り、内訳を確認することが重要です。
トラブル2:貴重品の紛失・窃盗
「作業後に貴重品がなくなっていた」「作業中に発見した貴重品を業者が報告せずに盗む」というトラブルも発生しています。
対策
作業前に貴重品や重要書類は必ず自分で確認・回収しておきましょう。業者に依頼する場合も、貴重品の取り扱いについて事前に明確な指示 を出し、立ち会いができる場合は立ち会うことをお勧めします。
トラブル3:無許可業者による不法投棄
許可を持たない業者が不法投棄を行った場合、依頼主にも責任が及ぶケースがあります。
対策
前述の通り、必ず「一般廃棄物収集運搬業の許可」を持つ業者に依頼しましょう。自治体ホームページ等での許可の確認は必須です。
トラブル4:相続人間の意見対立
「勝手に処分された」「残しておいてほしかった」など、相続人間でのトラブルも少なくありません。
対策
作業前に相続人全員で話し合い、何を残し何を処分するか、どの業者に依頼するかなど、事前に合意を得ておくことが重要です。
まとめ:実家じまいは計画的に、信頼できる業者と共に
実家じまいは、単なる片付け作業ではなく、故人との思い出を整理し、新たな一歩を踏み出すための大切なプロセスです。
作業を進める上で最も重要なのは、以下の3点です。
- 相続人の間での十分な話し合い
- 貴重品や重要書類などの仕分け
- 信頼できる許可業者への依頼
特に業者選びでは、必ず「一般廃棄物収集運搬業の許可」を持つ業者を選びましょう。実家のある市区町村の許可を持つ地域の業者に直接依頼することで、費用を抑えながら、きめ細やかなサービスを受けることができます。
実家じまいでお困りの際は、お気軽に専門業者にご相談ください。豊富な経験と確かな技術で、お客様の大切な実家じまいをサポートいたします。
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